▼山形市が誇る〈茶文化〉鈍翁(どんのう)茶会
明治・大正期に草創期の日本経済を動かし、三井財閥を支えた大実業家、益田鈍翁(本名:益田孝)をご存知ですか?益田鈍翁は、数寄者・茶人としても名高く「千利休以来の大茶人」とも称されています。
その益田鈍翁が愛用したつくばいや石灯籠などが東原町にある茶室・宝紅庵に寄贈されたことをきっかけに、昭和60年から流派の垣根を超えてたくさんの人が集う大茶会「鈍翁茶会」が開かれるようになりました。毎年6月下旬に開催される本茶会は今年で40回を迎え、今では日本各地の茶道愛好家に足を運んでいただけるまでに成長しています。
「鈍翁茶会」は、市内の9つの流派で組織された「茶道宝紅会」が運営しています。お茶を愛する多くの方の支えが、山形市の茶文化の礎になっています。
宝紅庵では、どなたでも気軽に参加できる「市民の茶会」なども開催しています。ぜひ、山形の茶文化に触れてみてはいかがでしょうか。
問合せ:清風荘(茶室・宝紅庵)
【電話】622-3692
▽今回のキーワードVol.2
「文化創造都市」にまつわる用語をシリーズで解説!
〈茶室・宝紅庵〉
昭和54年に数寄屋造りの第一人者である中村昌生博士の設計により全国に先駆けて作られた本格的な公共の茶室。東原町のもみじ公園内にあり、明治維新以前にその場所にあった宝幢寺の「宝」と紅葉の「紅」から名付けられた。
問合せ:文化創造都市課
【電話】内線769
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